「親子関係を証明する書類」問題

姓とか氏とかミョウジ(苗字・名字)とかが同一でない親子はおそらく多く生存していて、祖母と伯母と母とわたしはそれぞれちがうそれで、ちょいとした手続きのときに「親子関係を証明する書類」を添付・提出する必要が何度かあり、子の立場の人物の「戸籍抄本の写し」を提出したのですけど、これ正式には一体なにを提出するのかと街角の年金相談センターで祖母と伯母の親子関係の証明書類を求めた人にたずねると「これでいいですよ」とのことでしたけど、必要書類欄にも「戸籍謄(抄)本など」とあるのでこれでよいのはうすうすわかっていましてそれはそうと、はてさて一体なにをお求めかという愚かな問いですと申し上げましたら「イワユル(所謂)ハラコセキといいますか……」とおっしゃるのですけどまったくはじめて耳にしたハラコセキという言葉は未だなにかわかりませんし戸籍謄(抄)本もなにかわからない。はぁ、へぇなどと息を出しながら聞いてわかったのは、両親が離婚とか再婚とかしてなくて本人が養子縁組とかしてないような感じの人々は戸籍謄(抄)本を持ってきたらいいということ。住所とそれが同じ親子の場合、手続きによっては戸籍謄(抄)本の写しはいらないということ。手にするのは必ず写しということ。

「女性の場合は、多くの女性と申しますか、女性に多いのですけど」とおっしゃっていたのは印象にのこる。なんせとにかく今は以前ではない。

わたしどもがおこなったかんぽ生命の手続きでは戸籍謄(抄)本の写しだったか住民票の除票だったか忘れたけど。なにか1通は確認後返却されまして、祖母と伯母の必要書類だけで数千円必要だったので返却されるなら手続きの順番変えたかったと思った。かんぽ生命はさておいて。同じ建物の同じ組織で手続きするのに写し出力する必要あるんかなと思いますけど、年金の手続きは違う建物だし違う組織だったんですけど、あきれるほど紙を出力してたのはなんだったのか。灰色の紙。「個人情報保護の観点から」とかで廃棄コストはめちゃデカいでと、だれかのマイナンバー通知カードとかだれかのマイナンバーカードを伯母の「大切ポーチ」に入れながら思いまして、マイナンバーってなんなん!とバス停で少し大きめの声を出しましたところ「脱税や」「でけへんねん」と姉妹が言った。

何度か改姓したことがあり、改姓にともなう手続きはめんどうですけどたいそうスムーズで数百円の低コストですんだのは、おそらく社会的立場が低いからではないかと予想しますけど、なんというのか、公的な役割がないというか影が薄いというか。まあパパッとすむのは慣れもあるかもしれませんし、めんどうなのは事実ですのでしなくていいならしないでしょう。しかし。生きてる親が存在している。

親が存命の場合、親と同姓にしておかないと余分なお金がいるかもしれません。子が存命の親もそうですけど。きょうだいとかもかもですけど。婚姻による改姓は同姓親族の数の多少でどちらの姓を名乗るか決めてもいいかもしれない。離別・別離後の姓とかどうするのが手間じゃないか。一番最後まで生きてそうな親族の姓に全員そろえるとか。でも同居してないと意味ないのかもしれず。

まあ、生きてる限り自分以外の人間しか死なないのでなんとかするのは常に自分なのでどうでもいいというか、どうしようもないことで、ただめんどうで。

行政の人々には頭がさがる思いですし実際さげてますけどもうちょっとすんなりいかんのかなと思いますし、ときには腹を立てて窓口で大きめの声を出したこともありその節はすませんでした。申し訳ないのですが「いっしょに聞いといてよ」とか「かわりに書いたってよ」とか。くだけた口調でたて続けに指示されるとどうにも腹が立ち、なんでオカンにだけ敬語やねん!とかこちらもこちらでそうとうくだけた口調で問うこともあるという具合です。にらまれるだけで返事はいただけませんし、そのような問いのこたえはいつもこうなのを承知しているので自制しているし、伯母や母は「親切な人やったで」なんて感想で印象がぜんぜんちがうのでわたしの落ち度なのは事実です。しかしこれは事実であれも事実。

個人の経験をもとにしたまったくの偏見なので事実か不明なこととしましては、20代女性にみえるような人々と年齢問わず男性にみえるような人々はわたしにも敬語ですけど、30代以上の女性にみえる人々は急にくだけてくる。なんなん。ツレなん。オカンなん。