カシメをかしめる

まずカシメというもの(名詞)があり、かしめる(動詞)となったというはなしだとしたら好きなタイプのはなしだが、どうやら。ぎゅうとしめるさまである「かしめる」ということばが先にあったっぽくて、そうするときの物品をカシメと呼ぶようになったということっぽい。「加締める」と漢字で書くという人がいて。ならば。ハトメは「ハ・とめる(止める・停める・留める)」という行動(動詞)があったのでハトメであってほしい。ところがどうやらハトメは鳩の目の格好に似てるからハトメだというはなしが有力だということでハトメはかしめる。

さて、黒色のハトメは特別にメグロと呼ぶのはどうだろうと思ったが、グロメットをグロメと呼ぶ人々あればややこしくなるし、メグロメジロも鳩の目の格好の部分は白色なのでメグロとするのは変だ。カッコウの鳩の目の格好の部分の色はしらない。しからば鳩は。いや。目の周りの体毛の色を見立てハトメなのではなくて目玉。眼球をしてハトメ・鳩目なのか。なるほど、スズメやカラスよりもハトの目は色使いが奇抜でわかりやすいし、なにより昔はハトが身近にたくさんいたのだろう。わたしの人生だけでも昔はもっと多くハトいた!

顔をしかめる。カシメをかしめる。かしめるとしかめるは似てるでしょう。ぎゅうと。顔。眉間とか口元とかがぎゅうとなるような雰囲気がある。力んでいる。しかつめらしい顔。←これ、ある程度のキンチョウカン(緊張感)はあるようすだけど、顔の部分がぎゅうとはなってなくてもそれである。

「カシメをかしめる」は「うたをうたう」のパターンかな。「しぼりをしぼる」とか。なかまの種類というか。「きづき」「まなび」とかなかまっぽいけどなんとなくちがうっぽい。「きづきを気づく」とか「まなびを学んだ」とか言うかな。言いそう。