父のノー

「首を左右にふると頭がフラフラする」と言いまして、父が。「ううん」とか「肩こったなー(コキッコキッ)」などの動作です。
頭がフラフラするのがイヤだからだと思うのですけど、父が家族に出した注文は「俺が NO と言うような質問をするな」でした。これがとてもむずかしい。

そしてこれは、父の脳の写真です。MRI と書いてあります。○でかこまれたところに、はっきり「5」と書いてあります。

6人きょうだいの5番目だからかもしれない。
血管性認知症だか血管型認知症だか忘れてしまいましたけども、アルツハイマー型ではない認知症だと診断されました。父が。
もともと父は前頭葉の欠損がありまして、ないのにあるとは不思議な言葉ですけど、「ノーミスをしてがんばります」とか「なんにもしてないをしてるんだよ」みたいなことです。はじめて知ったときは「ノータリンやー!」などと言って、父と笑ってた。もともとと申しましても、20年から30年くらい前の頭部外傷による前頭葉の欠損ですので、生まれたときは前頭葉あったと思う。わたしはしらんけど。
20年から30年の間に、高次脳機能障害みたいな感じのようなイロイロとか、下肢がぐにゃんぐにゃんで歩行できないとか、頭がぐらんぐらんで自立できないとか、生活の中でいろいろなことがイロイロありましたので、身体障害者の認定とかの申請とかしたいと役所に相談したりとかありましたけど、申請すらできねーということでしたのですが、今回はじめて障害者認定の申請はできたので、なんか仕組みがよくわからないけどもありがたいと思いました。3回目です。はじめて申請までいけた。*1
父の主治医の先生から家族に話があるよとのことでして、内容は、父の今後についてのことでして、「胃ろう(胃瘻)か、療養型の病院に入院して24h点滴か、自宅で訪問看護による点滴か」と言われたっぽい感じで、ちょっとよくおぼえていないというか、わたしは寝坊しまして先生との面談時間に間に合わずでして、母がきいてきたのでよくわからない。なんかよくわからないけど、栄養とかの経口摂取が期待できないんだろうということはわかった。
本人の意思決定の力が小さいからかしら。なんかいろいろ家族で決定していいらしいので、胃ろうの造設しないことは早々にわたしが決めた。油断してると母がピョロピョロと泣くのでめんどうくさい。
胃ろうについては、以前ある内科医師に相談をした。父の担当の医師でも知り合いでもなく、ミョウチクリンな言い方だけど「ネットの医師」の人に。で、取り合ってもらえないかもなと思いつつメールをしたら返信をもらえた。たいそう感謝しています。
多分ですけど、もうそろそろ死ぬんだと思います。父は。わたしは結構ええ年齢ですけども喪服とか持っていませんでして、用意しとこうかなーとか思うのですけど、ダラダラと何年も何十年も生きて、父が、やっと死んだころにわたしが太ってしまってて喪服入らねーよとなったらもったいねーなとかも思います。靴は、足のサイズが25とか26とかですので、そうそう売ってませんので、とりあえず見つけたら買っておくかと思います。

*1:障害者認定の申請までいけたと思ってたのですが、障害者認定とかの申請をするための必要書類をもらって、認定医の医師の先生に渡すとこまでいけてただけで、役所への申請にはいたりませんでした。