父のライフのクオリティ

父が退院したのですけど、ふくらはぎ部の治療が必要で毎日通院しています。

世の中に、ADL という言葉というか概念というかなにかがありまして、「病院の言葉」を分かりやすくする提案というサイトから引用(コピペ)しますと、

「寝起きや移動,トイレや入浴,食事,着替えといった,日常生活に必要な最低限の動作のことで,高齢化や障害の程度をはかる指標とされます」

http://www.ninjal.ac.jp/byoin/teian/ruikeibetu/teiango/teiango-ruikei-a/adl.html

ということでして、人が生きて暮らすためのいろいろの「動作」のことで、要介護認定の申請やら介護サービスの契約のときやら病院に入院するときやらに、できるかできんかの調査・質問がたいがいある。しょっちゅうある。
いくつか(たくさん)の調査・質問項目に、「ない・ある」とか「できる・条件付きできる・できない」とか「自立・見守り・一部介助・全介助」とかで評価する感じ。
要見守りや要介助について、どんな医療や介護を受ければ人として生きて暮らしていけるかということになってって、「QOLの向上」という話へと繋がっていくのではないかしらと思っています。ちがうかもしれませんけど。
ついでに QOL「病院の言葉」を分かりやすくする提案から引用(コピペ)します。

「不快に感じることを最大限に軽減し,できるだけその人がこれでいいと思えるような生活が送れるようにすることを目指した,医療の考え方のことです」

http://www.ninjal.ac.jp/byoin/teian/ruikeibetu/teiango/teiango-ruikei-c/qol.html


父の場合、なにをするにも介助がいる感じなので、まわりの人間があれやこれやとすることになる。しかし父は、そのあれやこれやを言葉で伝えようとせず、指をクルクルしたりアゴをクイクイしたり目線をスイスイするばかり。そうする理由はわからない。
「これ?」「こっち?」と質問して無視されて違うのかと察するってのを何回かくり返してると、父が「チッ」って舌打ちしたあと怒鳴る「だいどうだらどらいうとるやろ!」←なに言ってるかわからない。もうワケわからんし話題変えたろうと思って「トイレ行かんでいい?」とききますと、「さっきからトイレ言うとるやろ!」とめっちゃ怒られまして、殴ったり蹴ったりしたいのですが、なぜか「喋れるんやったら最初から喋ってよ!」と言い返そうとしています。ほんで「しゃべ……」くらいでギャン泣き。わたしが。
QOLの向上」とか笑ける。「Quality of Life(笑)」です。もし父のライフのクオリティが上がっても(上がってないけど)、わたしのライフはもうゼロよ!です。
介護は辛くない、介護が問題じゃない。(「Kanebo for beautiful human life」って急に思い出した!関係ないのに!)両親とわたし、父とわたし、母とわたし、父と母、の関係が悪すぎるのが問題。「虐待の連鎖」という言葉に怯えてる。虐待されて育った記憶はない。
なぜ父を放置しないのか、なぜ母を突き飛ばさないのかを、毎日くらい考えてる。いまのところ「悪い人と思われたくない」という理由しかみつからない。
↑と、なんだか正直風に書くってことで、心底悪い人間じゃないように装う。
↑と、偽悪っぽく書いて、心底悪い人間じゃないように装う。
↑と書いてみたけど、実際に父とふたりきりで過ごすのは、1日6時間程度で日曜日は休みですし、わたしはサボってばっかりでろくになんもやっとりません。
まあ、親子仲が悪いんっすよというおはなし。
わたしがこれからお世話になる人々には、愚痴を聞いてくれる相手が何人もいますようにと願う。もしくは、ストレスぶっ飛ばせる技があるとか、苦痛を感じないとか。すでに人間じゃないとか。