父の道程


自宅からどこかに通じてゐる大道に出るためには、けっこうな勾配の小道を通らなければならず、父の外出時はいつもナンギなのよと、となりにお住まいの人に話しましたところ、おとなりもナンギしているとのことでして、「あらまあ」なんつって「工事しちゃう?」なんつって「でもうちの土地じゃねーし(おとなりの人の土地でもない)」なんつってましたが、

工事終了しました。お世話になった人々ありがとう。
他人の土地を工事した(実際に工事をしたのはプロの人)ということでして、それなりにめんどくさい手続きがありましたし、めんどくさいできごとがありました。
おとなりの人とわたしの父は、お世話になってる介護支援センターも担当者の人も同じでして、まずその担当者の人に相談しましたところ、ひょっとしたら介護保険の住宅改修費が使えるかもしれないとのことでしたけど使えませんでした。介護保険を使うということに罪悪感があるときがあるので、介護支援センターの人が「介護保険使えますよ」とおっしゃると「じゃあいらない」という気持ちになるときがあり、今回はひょっとしなかったので安心しました。
工事したいところの土地の所有者と住んでる人が別々でしたので、めいめいに許可をいただき工事がはじまりましたのですが、さっそくに古い水道管がゴロゴロでてきまして、行政の許可なしに工事できないとのことで数日工事が止まりまして、ダウジングゴッコとかしてまして、いろいろあってセメントをコンクリートして、あのやくざに見えた道がそこそこの勾配へと緩和された小道となった。猫の足跡はついていなかった。
かかった日数は1週間くらい。かかった費用は20万円くらい(おとなりと折半)。