雨後セミ死んでた。
コレなまえで呼ばないなと思って、セミのヌケガラを着てて脱いだほうのヤツなんて言うのか考えてて、セミのヌギモトとかヌケガラのナカミとか。
それはセミだった。

あと「死んでる」がとにかくいつも気になる「死んでた」は気にならない。


近隣でくらしをしていた人々の数人がこの夏を越せなかった。父は生きて退院して、死んだ人々は父より15以上は年長で、このくらしがそれだけつづくと思ってゾっとしてぞっとしない。


看護師の人が父に「さっきおかあさんと会ったんですけど……」と言ったときの「おかあさん」は母のことだった。
父はその人のご母堂のことと思っていたらしく会話がズレて、そんなこんなに気がついた看護師さんが「なんでわたしの母親のはなしなんかするんですかあ!」と言って父の落ち度を笑っているようすで、日頃からご自身のご令姑やご子息のことをよくはなされているのでヌレギヌっぽいと思いました。
ちなみにわたしは「おかあさん」を祖母のことと思った。
介護などなどの人でおひとり。父のことを「ちち」と言う人がいて、父が持っていますと言ったときに「ちちがおもちなんですね」と返されその場ではこらえたけどあとで声出して笑った。なにそれこわい。