父の食事

また父が入院しました。
看護師の人に食事はどんなんしてるのか質問していただきましたので、熱量 1800kcal、軟飯、おかずにはトロミをつけるようにと指導されてると伝えますと、「先生からの指示です」とのことで「ペースト」という食事を出してもらうことになりました。

白と、茶色と、うすいうぐいす色と、うすい黄色のペースト状のなにかを運んでもらいましたのですけど、香りとか臭いとか温度とか、まったく感じさせない仕上がりで、なぜかわかりませんが「未来!」と思った。

ケモノのようにむさぼり食っている父に、「プリンみたいな食感?」とたずねたら、「プリンなんてものは食ったことがない」との返答でしたもんですから、「スフレみたい?」「ムースみたい?」「フォンダンショコラみたい?」「スムージーみたい?」「フロマージュみたい?」と質問し続けまして「ババロアみたい?」と問うたときだけ、「ちょっと違う」と父がこたえたらおもしろいなーと想像しましたけど、プリンを食べたことがないという父の嘘がしょーもなすぎるので、無言で時が経つのを待ちました。
が、母にきいたら、本当にプリンを食ったことがないらしく、父。退院したら食べさせてみようと思う。