父の旅のつづき

本日もまた父はどこかへ行っており、今後たびたび父はどこかへ外泊するということを母が決めたらしく、母は祖母のすまいなどに出向いて。父の部屋の掃除をして寝具のカバーなどなどをとりかえて、母のキッチンの掃除をしてなんかいろいろふきとって、とつぜん母が帰宅して、首だったか頭だったか肩だったか背中だったかのイタミはどうなのとたずねて、わたしはそれを知りたいと思ってそうしたのではなく、こういうときはこうするものだと思ってそうしているので、そうしているからか、母はなにやらしゃべりつづけていたけど関心も興味ももてないままわたしはそこに立つことだけをしていた。お祝いでっせといわんばかりの木の箱に食品が入っていて、たとえば動物のしぐれ煮とか植物の佃煮とかバームクーヘンとかそういうもの。昨夜わたしはとても興奮していて、もしかしたら我を失っていたというような状態だったかもしれず、たとえば海洋生物の水煮みたいなそういうものを今日、冷静だかどうだかわからないけど、ソヤンケワレーと体のなかでつぶやきつつそれに連続キックした。あしもとにあったので。おそうじスリッパをはいています。河内のオッサンを体のそとにださないまま足でぐにぐにとそれをふみにじっているあいだ、母は親族のだれかの入学式のはなしをしていたのではないでしょうか。


ちょっとあんまり良くないなと思うことがしばしばあり、こういうときってどうするのかなと考えたのだけど、どうするんだったかな。自分のすまいをあらためてみたらゴミ屋敷だったので片付けて掃除して、入浴して、皮膚の保湿とかをして、髪切りたい、皮膚科にいきたいと思った。ああ、こうするんだわたぶん。とりあえず掃除はすんだ。だんすはすんだ。そうじはじうそ。これから入浴して、美容院と病院に予約の電話をする。たぶん。


父のことじゃないですね。