父の介護とか、わたしへの子育てとか 4

父が退院した。
入院中、医療の人々から歯をみがくようになんども注意というか指示というかがあって、まあ、とにかく父は歯をみがいてくださいとしょっちゅう言われていたし、母は職員の人々から歯をみがくように言ってほしい、歯をみがかせるようにしてほしい、とまいにち言われていた。のをわたしはまいにちなんども聞いていた。そしてまあわたしから父に言って、それからはわりと素直に歯みがきというか口腔洗浄をうけるようになった。
それがとてもイヤで、あんたの言うことなら聞くなー娘さんが言ったらやるんですねーとかそういうしらこいはなしにまきこまれるのもイヤで、でもいつもだいたいそうなるし、病院で働く人々がンモーって思うこともないし、母も日々誘い受けをしなくていいので、さっさとわたしが行動すればよいこと。しぶってるわたしが合理的でないどんくさいヤツ。でもやっぱり、父がわたしの言うことならわりとすなおに受け入れるということとその周辺のことを、ほんとうにもうたいへんに嫌悪しています。
わたしが行動すれば父の口腔は清潔になるしたずさわる人々もスムーズになるし win-win です。だから行動してる。だからやってる。イヤイヤだけど結果がよければどうでもいいのだからどうでもいい。だからわたしはさっさとやれ。かんがえるな。かんじるな。やった。やったからもういい。


歯みがきしろと言いつつ言われつつ、歯はほとんどみがかない。ほぼ歯がない。義歯はずしてだれかが洗浄してだれかがクチの中を洗浄して当人はうがいとかする。自由に歯みがきできないのはまあなんともめんどうだしうっとうしいだろうなと思う。歯科とかイヤだし。行くのもクチいじられるのも歯科医のクソくだらないはなし聞こえてくるのも。自分でできるならやりたい。