ゲスノカングリ

ずっと以前。25年とか35年とか前。「下衆の勘ぐりとはなにか」と問われ、まあこんな感じ?とこたえると「では「下衆」とはなにか」とさらに問われ、まあこんな?感じ?とこたえましたところ「では「下衆の勘ぐり」と他者に言うのは差別か」と重ねて問われた。母に。はあ?いったいなんなん?などと思いましたので、はあ?いったいなんなん?とか言ったはずです。曰く、職場で人々がうわさ話をしていたところ、うわさになっていることを当事者が知り「下衆の勘ぐりだ」とヒナン(非難/批難)した。うわさ話をしていた人々、ヒナンされた人から「下衆」よばわりは差別だとの被害のうったえがあった。差別にあたるかあたらないか客観的な意見をききたい。

わーしらーーんどうでもええーと言いたいところでしたが、「下衆の勘ぐりだ」と言われた人は「下衆」の意味がわからなかったので辞書で調べたとのことでして、あれこれもしかしたらどうでもええことではないのではないかと思ったことがあって、今もずっと思ってる。

いつからかわからないけど「有色人種」ときいたらびっくりするようになった。すこしですけど。小さく「んっ」と声がでるくらい。ある映画をみて「人種」がなんだかわからなくなったのだけど、映画をみる前のほうがわかっていなかったはずで、数冊の本だか数行の文章だかを読んで以来。ますますわからなくなったような気分になってる。そもそも「人種」なんてないのではないかと思ってるかもしれない。

そこにヘビはいなくても「やぶ蛇」は起きるけど、ヘビ(蛇)がヘビ(蛇)なのは、右の左がひだりだからで、中東も南部も far east も。昔の人々がなにかのおりにネギを首にまいていたらしい。なんかわかってまいてた人々がいて、なんかわからんけどまいてた人々がいて、今。そのままでいくことといかないことがある。「ハーフ」と「どもる」のいいかえがぜんぜんうまくいかないのだけど、そもそもなにか言う必要などない。アップデートできることとできないことがある。更新しつづけるのは個人ではない。

ネギとかヘビとかの種類で「ゲスノカングリ」てありそう。