行けなかったのではなく行かなかった

しんせき(親戚)のひとりの人生でなんらかの行事があった。そのこと自体知らなかったがまあ、卒業式とか入学式とか。また、クリスマスとかバレンタインとか。有名な感じのイベントの存在は認識してるが、だれがいつそれだ。とかのくわしいことやはっきりしたことはだいたいいつも知らないのでこのたびも知らなかったし、知っても記憶していないし、記憶してたとしても思い出せないし、知ってて記憶してて思い出してもおそらく参加しなかった。運動会とか発表会とか体育祭とか文化祭とかそんなの。

 

「どうしてこれなかったの?」とたずねられた。どれ?とたずねかえすと、小さい両手に持っていたものを開いて閉じて「なんでこれなかったの?」とまたたずねられる。なにを問われているのかさっぱりわからず。これってどれ?その本のこと?なにかなかったん?とたずねかえしたら、ややキレた感じで同じことをたずねられて、質問に質問で返すのをお互いくりかえし。ごめん、なにきかれてるかわからへんから、申し訳ないねんけどいちばんはじめから言って。と謝罪・嘆願した。

「ダレソレちゃんのナントカカントカの会あったときなんでこれなかったの?」とのことで、知らんがな。が返答ですけどそれは言えず。そんなことよりあの有名な「ら抜き言葉」でこんなことおきるのだと、気分がもりあがるような気持ちがたかぶるような感じがした。ああおもしろいゆかいだなあと思ったのです。

 

www.bunka.go.jp

 

行けなかったのではなく行かなかったのだ。つまり。来(ら)れなかったのではなく来なかったのだ。と、そもそも問いがおかしいことを示してこたえることを避けようとしたが、当然。「だから、なんで?」とのことでした。

どこかの学校とかなにかの式場とかちゃんとした靴はいて行かなければならないようないわゆるキチンとしたところには、できる限り行きたくない。だからこのたびは行かなかったし、これからも行くつもりはない。強制がない限り、今後。だれに誘われても招かれても行かないけど他意はないと伝えた。