1947年01月18日うまれ

なん十年も以前わたしは生徒でした。「こっから先も悪いおもてないやろ(ここから先も悪いと思っていないだろう)」と言った教師は親指のツメを小指のハラにあてていた。

「これっぽっちも後悔してない」と聞こえて、傘をさしてる女性の手には黒いバッグがあって。両手ふさがってるから、これっぽっちがどれくらいかわからず、「これ」がたとえば小指の先だったとしても、それは。それこそたとえで。実際の大きさや量ではない。とにかく小さいとか少ないとかだとは思っている。しかし。これっぽっちとはどれっぽっちなのか?と思うことは思う。

 

「あの衣笠祥雄が……」や「あの北野武さえ……」などの言い方も、具体的に「どの」か言ってほしい。前後がなかったり少なかったりして、いや。たいがい後はあるけど、前が不足でどう思って読めばいいのかわからないときがあって、あのってどのやねんと思いながら読んで、読後の感想たぶんズレてると思う。

 

ので、大衆が見聞きするモノやコトについてはごハイリョ(配慮)されたし。と思う。けど、本当はいつでもだいたい書いてあることを読めてない。書いてないことは読まないように気をつけようと思っている。真は後悔しているのだろうなどと思わないようにしている。