音楽を好きではないことに気がついた

「どんな音楽をきくか」「どんな音楽が好きか」など。たずねられたことがあり、人生で。なんども。きこえていれば。だいたいなんでも好きだと思っていたしだいたいなんでもきいていたし、いまなにをきいていたとか今日この CD を買ったとかはこたえることはできたので、「どんな音楽か」について答えになってない応えをして、つまり。はぐらかしていた。そもそも。なにが音楽かわかっていないのかもしれない。

音か、音楽か。それが鳴っているとうまく動けないことが多くあり、音楽にしたしみ(したしみ?)は少ない。音楽をきくときにしか音楽をきかない生活をくらしているし、きこえているはずだがきこえてないというシーンも多く。きくということかどういうことなのかわかっていないのかもしれない。

一度きこえると困難で、「ハッピープーライムパーラダイムー」に気づいたらギコギコ歩いて落とした水切りネットひろうときに指先が床につよくあたる。カルトンに 220円たたきつけて「ハイパープーライムパーラダイムー」大声でありがとうございますと言って「だいそー!」すいません声の大きさまちが「ハッピープーライス・パーラダーイスーー」えまーしーたーー。あはは。

「どんな音楽が好き?」とたずねられて。音楽はみなが好きであるという前提があるのだと思って。スポーツとかマンガとかもそうかもしれず、しかし「運動する?」「サッカーみた?」とか「マンガとか読む?」とかまずたずねられたなあと思って。こたえはいいえ。「音楽好き?」「音楽きく?」だったらこたえはいいえだけど、いやあ最近はぜんぜんきかないですねーとかごまかしてこたえるだろうと思う。音楽きかないとか音楽キライとか。まるで変な人のように思われそうですから。