後期高齢者のはなしはくだらないしつまらない

玄関のカギがまわりにくいとか、ワクチンの予約の電話がつながらないとか、環形蛍光灯の処分の仕方がわからないとか。

ドアホンとかスマホン(smartphone)とかが鳴って。「だれそれがなんとかかんとかって言ってるねんけどあんたなんたらいうヤツもってたやろ?」と母の声で、あーはいはいしばし待て。すぐ出向く。と返答してツール持参して。だれそれさんに説明して。「あーなるほどなるほどこうや。こうか?ちゃうわこうか?」あはは。(わたしが)しよか?「もうこの子にやってもらいー」するする。「かまへん?」やるやる。「はぁーさすがやな」「わたしらようせんわ」「やっぱり若いな」あはは。そんなに若くないよ。「おばちゃんにくらべたら若いわ」「そら後期高齢者やもんな」えーおばちゃんもなったん?「そうやでー7月に保険証きたとこやのについこないだ……」あはは。

「寒ないの?」うん「自転車で行ってきたん?」うん「え?なんか鳴ってる?」うん「若いなー」「さすがやなー」「もう後期高齢者やでー」

ここは大阪府です。わたしは。就学前からここにくらして今は壮年とか中年とか更年期とかそんなん。みなさんは。自分の子とは離れてくらしていて。くだらないようなつまらないようなことがスムーズにいかないことが増えたようすだが、うまくいかなくてもだいじょうぶ。今のところは。わたしがいる。契約とか金品とかむずかしいこととかになったら本物(リアル)の子とかが登場するはず。子の人々もきっと。たぶん。くらしの中で、だれかの親とかに家電のアドバイスとかしながらくだらないしつまらない会話をしてる。と思う。お礼に乃が美の食パン(半分)もらったりしてる。

しあわせな感じがした気がしたので、いますぐ地球が終わってほしいと思った。